ロケットファンドは中小企業の新規事業を応援することができる事業投資型クラウドファンディングになります。ファンド型のクラファンとも言われておりECF投資家に特に人気かもしれません!
新規事業計画に対して専門家が厳しい審査を実施し、その審査を通過したプロジェクトをファンド化して投資家に提供します。投資家もファンド内容を確認し楽しめる投資だと思います。
事業投資型(ファンド型)は投資型クラウドファンディングに類別され、不動産型、融資・貸付型、株式型などと同じくくりになります。
寄付型や購入型のクラウドファンディングとは少し投資スキームが異なります。ユニコーンやファンディーノに近いかもしれません。
リスク分散と言うよりも投資を楽しむためによいと思います。投資金額は組成されたファンドを確認すると10万円からとなっています。
ロケットファンドの会社概要
ロケットファンディングは株式会社ロケットメイカーズが運営している会社です。詳しい会社概要は下記の通りになります。
創立 | 2019年8月27日 |
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事業内容 | 資金調達支援、物流・販路開拓支援、受託開発・プロデュース・コンサルティング |
代表取締役 | 八田 浩 |
住所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-10-3 |
サイト | ロケットファンド |
ロケットファンドとは?
ロケットファンドとは、テクラウドをはじめとする投資型クラウドファンディングとは異なり、非上場会社の新規事業に出資をし、売上がたったら配当金や報酬をもらう仕組みです。
リスクでいうとやや高く、本当に新規事業が売上が立つのか?という問題があります。(さらに突っ込めば、そもそも有望な事業であれば銀行融資だけで解決できるのではという疑問も生じるのです。)
したがって好みの問題や自分の投資スタイルによってやるか、やらないかはわかれてくるでしょう。リスクを取りたくない方は従来型の不動産によるクラウドファンディングの方がオススメです。
ロケットファンドのメリット・特徴
メリット・特徴1.不動産ではなく事業に出資するクラウドファンディング
クラウドファンディング投資が活況ですが、先述した通りその中でもいくつかの種類に分類できます。
ソーシャルレンディングと呼ばれる融資型や未公開株式を取得する株式投資型もありますよね。
ファンドとして匿名組合型という点で共通する仕組みとして不動産投資型がありますが、ロケットファンドは不動産物件ではなく事業に出資ができます。
事業に投資ができるという点はロケットファンドの大きな特徴でしょう。
メリット・特徴2.株式取得ではなく匿名組合型の投資
事業に投資ができるという観点では、株式投資型のクラウドファンディングもロケットファンドに似ています。
違いとしては、ロケットファンドは未公開株を買うのではなく、あくまでファンドに投資をする形で元本と分配金を受け取ります。
そのため会社寿命が比較的短いとされるベンチャー企業への株式投資型よりも安定したリターンを狙えると言えるでしょう。
メリット・特徴3.個別の事業を応援できる
ロケットファンドの大きなメリットとして、事業を応援できる楽しさがありますよね。
不動産投資型や融資型ですと、お金が増えるというリターンはありますが、応援という魅力はなかなか得られません。
一方で、未公開株への投資だと企業の安定性に対する不安点であったり、財務基盤の弱さであったり、リスクが高すぎると考える方もいますよね。
その点、事業そのものに投資ができる事業投資型クラウドファンディングであれば、リスクを抑えつつ事業投資を楽しめるというバランスも、ロケットファンドの利点だと言えるでしょう。
ロケットファンドのデメリット・注意点
ロケットファンドはメリットもありますが、デメリットや注意点も確認した上で投資を検討しましょう。
デメリット1.クラウドファンディングの実績は未知数
ロケットファンドは不動産投資型や融資型、株式投資型クラウドファンディングと比べても新しい種類のクラウドファンディングと言えます。
そのためファンドの償還実績*はロケットファンドにはまだなく、きちんと元本と利回りを受け取れるかは、これから分かることになりますよね。
※「償還」とは、ファンドの運用期間が終わり、預かり財産の清算を行うことで、償還日時点の保有者に対して保有口数に応じた償還金を返還することです。
もちろんロケットファンド側で投資先のスクリーニングをしているはずですので、厳しい審査を合格したという意味で安全性は高まりますが、自身でもきちんとファンド内容を確認してから投資することをおすすめします。
デメリット・注意点2.応募案件がまだ少ない
2022年8月時点、募集された案件は「シェアサロン運営事業応援ファンド」、「米寿温泉デイサービス運営事業ファンド」の2件のみです。
2021年9月17日から募集が開始された案件ですが、それ以降の案件募集は行われていません。投資する以上、継続的に案件に投資したいところですが、募集している案件が少ないのが欠点です。
投資先の安全性には優れていたとしても、そもそも投資できる案件が少ないことはデメリットの1つになります。
まとめ
ロケットファンドは新しい種類のクラウドファンディング投資と言えます。
不動産投資型やソーシャルレンディングの融資型、未公開株を買う株式投資型とも異なり、ファンド型ですが事業に投資する形となります。
リターンを狙いながら気になる事業を応援できる事業投資の面白さも味わえるのではないでしょうか。すでに他のクラウドファンディング投資をしている方にも、ポートフォリオを広げる効果は魅力的ですよね。
ぜひ新しい形の投資をチェックしてみてください。