毎月のように、新しい投資サイトが登場している不動産投資型クラウドファンディング。不動産業界から注目される投資手法であり、投資家にとっては投資できる選択肢がどんどん増えています。
そこで、ここではFunvest(ファンベスト)の特徴やメリットなどを取り上げていきます。新しい投資先を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Funvestの概要
まずはFunvestがどんな会社なのかチェックしていきましょう!!
サービス名 | 詳細 |
---|---|
運営会社 | Fintertech株式会社 |
代表 | 代表取締役 武田 誠 |
本社所在地 | 東京都千代田区一番町5 アトラスビル6階 |
事業内容 | 金融商品取引法に規定する第二種金融商品取引業 貸金業法に規定する貸金業 ほか |
設立 | 2018年4月2日 |
株主 | 株式会社大和証券グループ本社(80%) 株式会社クレディセゾン(20%) |
Funvestはあの有名な大和証券グループとクレジットカードのセゾンが株主の会社です。金融大手が出しているだけあって安心感がありますね。
Funvest(ファンベスト)のメリット
Funvestを利用するメリットはいくつかあります!! 簡単にまとめました。
メリット1.海外(モンゴル)のサスティナブルファンドへ投資できる
Funvestでは国内の不動産ファンドまたは海外(モンゴル)のサスティナブルファンドへ投資できます。
国内ファンドだけに投資した場合、日本経済の影響を大きく受けることになりますが、国内・海外に投資することで分散投資になります。国内ファンドだけでなく、海外ファンドの取り扱いも同時に行っている点がFunvestのメリットの一つです。
また、投資を通じてモンゴルの社会課題の解決に繋がる可能性もあります。海外支援やサスティナブルファンドへの投資を検討している方にとって、Funvestは選択肢の一つと言えるでしょう。
メリット2.運用期間が短い
Funvestで提供するファンドは運用期間が比較的短く設定されており、2022年5月末日までに提供されている11のファンドの運用期間は4ヶ月から12ヶ月となっています。
Funvestのような貸付型クラウドファンディングでは、資金運用中に途中解約をすることgが出来ないというデメリットがあります。運用期間が運用期間が短い分だけ資金を回収しやすく、運用期間中に経済状況が大きく変動してしまうリスクが軽減されるのも、投資家にとってのメリットです。
メリット3.為替ヘッジがある

6月時点、Funvestで募集されている全ての海外ファンドでは、為替ヘッジが適用されています。米ドル建ての貸付とした上で為替ヘッジを行うことで為替相場の影響を受けにくくなり、低リスクの運用を期待しやすいのがメリットとなります。
ただし、為替ヘッジによって為替相場の影響を完全に排除できるものではない点にも注意が必要です。
メリット4.上場企業2社の合弁会社による運営
運用会社の株式会社Fintertechは大和証券グループとクレディセゾンの合弁会社です。いずれも上場企業であるため、決算情報などから資金状況が把握しやすく、クラウドファンディング事業者としての信用性は比較的に高いと言えるでしょう。
メリット5.分配金・償還時の送金手数料は無料
分配金の支払いや投資元本の償還時には、運営側が送金手数料を負担してくれます。
手数料コストが発生することによって、実質的に利回りが低下してしまうケースもあります。送金手数料が掛からないのは投資家にとってメリットとなるでしょう。
一方、入金時には支払元の金融機関の送金手数料が発生する点に注意が必要です。GMOあおぞらネット銀行を利用すれば入金時の振込手数料も無料にできるため、同時に口座開設を検討されてみると良いでしょう。
Funvest(ファンベスト)のデメリット
Funvestを利用するデメリットは次のとおりです。
デメリット1.元本保証がない
Funvestが提供するファンドへの投資では元本保証がありません。貸付債権の財産的価値や事業者の信用状況などにより、損失が発生する恐れがあります。
Funvestでは、損失が発生する例として下記のケースが記載されています。
- 借入人の破綻により貸付金の回収ができないケース
- 借入人が無断で貸付金を他の事業に流用して貸付金の回収ができないケース
- 為替相場の変動により為替差損が発生したケース
- 借入人の所在国でクーデターやテロ行為などが発生したケース
- 貸付先の国で法制度や税制に変更があったケース
これはFunvestだけではなく、クラウドファンディングのような金融商品や海外ファンドへの投資商品において共通しています。そのため、案件ごとにリスクを検証し、投資するかどうかは慎重に判断する必要があります。
デメリット2.最低投資額はやや高い
Funvestで提供されているファンドの最低投資額は10万円(1口1万円×10口)となっています。投資型クラウドファンディングでは1万円から投資できるプラットフォームが多く、類似したサービスと比較した場合、Funvestの最低投資額はやや高いといえるでしょう。
デメリット3.想定利回りは2.25%~3.0%
Funvestで提供されるファンドの想定利回りは2.25%~3.0%となっており、投資型クラウドファンディングサービスの中では平均的な水準となっています。他社のサービスではそれ以上の利回りとなる場合もあることから、大きなリターンを期待する投資方法とは言えません。
ただし、Funvestのような貸付型クラウドファンディングでは融資時の金利が主な収益となるため、期待利回りの高さは融資先の返済負担を増大させることになります。リスクを抑えた資産運用を行いたい場合、ミドルリスク・ミドルリターンのFunvestは向いているといえます。
デメリット4.途中解約はできない
Funvestでは会員登録をいつでも解約することができますが、すでに出資しているファンドが運用中の場合は、終了するまで解約することはできません。
何らかの事情で手元に現金が必要になる場合でも、運用期間中に換金することができません。投資を行う場合は余裕資金を使い、急な出費が必要な状況に対応できるようにすることが重要です。
まとめ
いかがでしたか今回はFunvestのメリット・デメリットなどを紹介しました。
Funvestは国内外の企業を対象にしたファンドに投資できるソーシャルレンディングサービスです。想定利回りは平均的で運用期間が1年未満のファンドが多いため、リスクを抑えた投資が可能です。一方、元本保証がないという点や大きなリターンを狙った投資は難しいという点については注意が必要です。
本記事を参考にメリット・デメリットを把握した上で、投資の是非を判断するようにしましょう。