最近ではソーシャルレンディングが乱発気味でどれを選んでいいのかわからない方が大半かと思います。
そこで今回はイークラウドのサービス内容や、特徴やメリット、デメリット、口コミなどを解説します。無料で会員登録ができ、気軽にファンドに投資ができますよ。
イークラウドの会社概要
まずはイークラウドの会社概要、しっかり見てみましょう。運営母体は非常に重要です。
項 目 | その内容 |
会社名 | イークラウド株式会社 |
設立 | 2018年7月 |
事業内容 | 株式投資型クラウドファンディングの運営 |
代表者 | 代表取締役 波多江直彦 |
住所 | 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-5-20 東京建物八重洲さくら通りビル3F |
関連会社 | XTech株式会社、株式会社大和証券グループ本社、Fintertech株式会社 |
資格 | 第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3181号 加入協会 日本証券業協会 |
資本金 | 資本金4億4,200万円(資本準備金を含む) |
出資割合 | XTech株式会社58%、Fintertech株式会社42% ※2018年11月時点 |
イークラウドの4つのメリット
まずは、イークラウドを活用するメリットを4点紹介します。
投資先によっては株主優待の恩恵
株式投資型クラウドファンディングでは、投資先によって株主優待を受けられる可能性があります。株主優待とは、出資のお礼として企業から株主に渡される特典のことで、企業によっても異なりますが、商品の割引券やクーポン、開発会議への参加権など内容はさまざです。
イークラウドで投資を行うことで、そうした優待の恩恵を受けられることもあります。すべての企業が株主優待を実施しているわけではありませんが、投資の利益以外にも得られるものがあることはメリットでしょう。
高額な利益が見込める可能性
利益が高額になる可能性がある点はも大きなメリットといえるでしょう。イークラウドの投資先は未上場の企業に限られているため、投資時点よりも業績が上がり、上場企業に転じる可能性を秘めているといえます。株式売却を行うときの業績によって利益は異なり、数倍から数百倍にも跳ね上がるかもしれません。
株式投資型は利益が予想できない分、高額な利益が見込まれる夢のある投資であることが魅力的です。気に入ったベンチャー企業を応援しながら、自身の大きな利益も期待できることがメリットでしょう。
エンジェル税制に対応
イークラウドの投資はエンジェル税制に対応しているため、税金を安く抑えられる可能性があります。
エンジェル税制とは、条件を満たすベンチャー企業に投資した個人投資家に対して適用される税の優遇制度です。株式の取得時と売却時の2つのタイミングで優遇措置が受けられます。
エンジェル税制にはAとBの2種類があり、それぞれ投資対象によって受ける優遇措置が異なります。
優遇措置A
- 設立5年未満の企業であること。
- 「投資額-2,000円」をその年の総所得金額から控除できる。
- 控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%か800万円のいずれか低い方。
優遇措置B
- 設立10年未満の企業であること。
- 投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除できる。
- 控除対象となる投資額の上限なし。
イークラウドではどちらかが対象になります。
金融やIT、VCで培った経験を活かした事業運営
イークラウドを運営するイークラウド株式会社はXtech(クロステック)株式会社のグループ会社です。XtechグループはVCによる実績とIT系事業での新規事業創出のノウハウを持つメンバーで構成されています。それらの事業で培った経験やノウハウを活かしてイークラウドが運営されます。
イークラウドの3つのデメリット
続いて、イークラウドを利用する3つのデメリットを見てみましょう。
- 投資のリスクが高い
- 投資額の選択肢は決められている
- 投資できる案件は少ない
それぞれについて詳しく解説します。
投資のリスクが高い
イークラウドでの投資は、総じて高リスクな案件が多いことは注意すべき点です。元本保証や利回りの想定など、リスクへの備えがほとんどありません。投資先も一般企業ではなくベンチャー企業に限られるため、通常よりもリスクが高いことが予想されます。
また、まだ開始されて新しいサービスであるため、2022年時点ではイグジットの実績がない状況です。「実績を見て慎重に投資を始めたい」「リスクが低いファンドを探している」という人には、向いていないサービスといえるでしょう。
ただし、株式投資型クラウドファンディングという投資方法自体、リスクが高いものです。未上場企業への投資は、高いリスクを覚悟してハイリターンを期待するものなので、高リスクなことはイークラウドに限ったことではありません。
投資額の選択肢は決められている
投資額の上限が決められていることもイークラウドのデメリットといえます。しかし、これはイークラウドに限られたことではなく、株式投資型クラウドファンディングに課せられた次の制限によるものです。
- 企業が資金調達できる金額は年間1億円未満であること
- 個人投資家が投資できる金額は1社に対し年間50万円以下であること
つまり、ユーザーはどんなに気に入った企業があったとしても、1社に対して年間50万円までしか投資できません。投資の目的によっては物足りなく感じる人もいるでしょう。
また、最低投資額も10万円程度からと比較的高額な案件が多いです。ただし、イークラウドでは最低投資額を明確に決定しているわけではないため、今後安価な案件が出てくる可能性もあります。
投資できる案件は少ない
イークラウドは投資案件の追加が少ないという声もあります。サービスが始まってから2021年12月時点で、登録された案件は合計9件でした。毎月案件が追加されるような他のクラウドファンディングサービスに比べると、選択肢が少ないと感じられるかもしれません。
しかし登録された案件は多岐にわたるため、ジャンルにとらわれずに応援するベンチャー企業を選ぶことができるのはメリットです。また、イークラウドに掲載される案件はプロの目で厳選されています。信頼できない企業案件をむやみに掲載せずに、じっくり厳選することで安心のサービスを作っているのです。
まとめ
イークラウドでは、発展が見込まれるベンチャー企業への投資ができます。株式投資型クラウドファンディングは高い利益も期待できる夢のある投資会社です。また、投資先のジャンルは非常に多様で、楽しく投資先選びができることも魅力でしょう。
社会的意義の大きい事業に投資できることや株主優待が受けられるなど、イークラウドの投資でしか得られないメリットも多いです。ただし、開始したばかりのサービスでイグジットした案件がないことや、投資リスクが高いことなど、デメリットもあります。
本記事を参考にメリットやデメリットを理解したうえで、イークラウドで期待できるベンチャー企業に投資しましょう。